トレード勝てないのには理由がある

株やFXなど、トレードをされている読者が多いと思いますが、市場では99%の人は負けていると言われています。なぜでしょうか?

 

【損小利大になってない】

トレードされている皆さん、過去の記録を振り帰ったことがありますか?もし答えがNOであれば、多分長期的にマイナスになっているはずです。相当センスが無い限り、振り返りなしに人間は自分が決めたルールを維持してトレードし続けることはできません。たった一回のトレードでルールを破っただけで、年間の損益がプラスからマイナスになることは十分にありえます。

 

例えば-5%で損切り、+5%で利益確定をする売買ルールがあったとします。コンピュータを使ったバックテストでは、このルールに従えば通年でかなり安定して資産を増やせるという結果になります。しかし、2回ルールを破り-30%の損失を出しただけで、12回分の勝ちトレードがなかったことになってしまいます。これではトータルでマイナスになってもおかしくありません。

 

トレードにおける損小利大を維持するためには、自身の過去のトレードを常にチェックすることが重要です。それによって、自分がどんな時にルールを破るのかがわかってきます。それを克服すれば損益はかなり改善するはずです。

 

【勝率も大切だが、まずは損切りと利確のルールを守る】

トレードを始めると多くの人が勝率X%という言葉を聞くと思います。しかし、実際のところ勝率そのものはそれほど重要ではありません。この勝率X%というのは、よく信憑性のない情報商材の文言に使われるので気をつけましょう。

 

実際、勝率30%でも損益はプラスになりますし、勝率90%でもマイナスになります。なぜなら10回中1回のトレードで大きな損失が出たら残りの9回で勝っていても損失になることもあります。その逆もしかりです。実は最終的には勝率が低くて勝てる手法の方が、利益額は大きくなる傾向があります。その分リスクは高いですが。

 

ゆえにトレードにおいてまず大切なのは、勝てる手法を探すことよりも、簡単で流通している方法でルールを守ってトレードできるようになることです。ルールを守り、利益が出るようになってから売買手法を模索しましょう。